今回は10話から20話の間で起こった特に印象的だった事や、ちょっとした知識をご紹介します。
紹介の前にこの話数の間で起こったことをザックリとおさらいすると・・・・
- アラスカ→カナダ入国 → 第10話 ようこそカナダ
- ホワイトホースや大量の看板がある変な街に到着 → 第17話 海外の街はすげぇなぁ
- 超うまい外食を食べたり、瀕死の鳥に出会ったり→ 第15話 命の選択 第16話 海外の飯はうめぇぞ!
- 自然の雄大さや野生動物の恐怖を味わったり → 第20話ヤツとの再会
とまぁ、こんな感じですね。この中からもう少し詳しく3つほど旅の中で感じたことを解説して、最後にまとめを書いていきます。
出入国について
先ずは出入国についてです。前回のメモではこの出入国がかなりの難関と記載しましたが、今回の陸路での出入国はそれほど難しいものではありませんでした。かなり身も蓋もない言い方をすれば、高速道路のゲート通る時に2〜3の質問を加えた程度の時間がかかると思っていただけるとわかりやすいと思います。
実際僕もゲートを通る前はかなり緊張していたのですが、いざゲートを通る時になると税関で感じた緊張感はあまりなく、結構簡単な質問(どこから来たのか?どこへ行くのか?)などを答えると簡単な説明をしてアッサリスタンプをくれて通してくれました。おそらくここまでアッサリなのは当時(2015年)の日本のパスポート事情も絡んでくると思います。
パスポート事情とは?
実は当時日本人がカナダへ普通の入国する際は特定のビザは必要ではなく(ワーホリなど就労ビザは除く)半年間は滞在が可能な状況でした。余談ですが、日本のパスポートのみで入れる外国はかなり多くあります。(日本パスポート最強伝説)今現在(2022年)はコロナなど色々と面倒な手続きを踏む必要がありますが、最低でも簡易パスポート(eTA)を取得しないといけない状況です。eTA取得方法 日本外務省HPより
カナダへ入国した時の印象
まぁ、はっきり言って入国自体はかなり拍子抜けでしたが、同時に違和感もありました。これは日本人、というより島国出身だからこそ感じる違和感なのかもしれませんが、地続きで国を跨ぐというのはなんとも不思議な感覚でした。海外に行った経験がある方ならなんとなくわかると思いますが、国々には独特の「匂い」があって(日本は醤油臭いらしいw)それを感じて初めて「海外きたぞー!」と感じるものですが、特にそれもなく、いきなり違う国になるのです。これは言葉ではなかな伝えられるものではないですが一言で言うなら「おもしろい違和感!」でした。
アラスカとカナダの違い
アラスカとカナダは違う国だとはっきり意識したのは入国して5分も経たないで感じました。それは単位の違いです。簡単にまとめると・・・・・
- お金の変更・・・米ドル→カナダドル(日本円からするとカナダドルの方が安い)
- 単位の変更・・・マイル、ポンド、フィート→キロ、キログラム、メートルなどなど…….
おおよそこんな感じですね。個人的には看板のマイル表記からキロ表記に変わったのが本当にありがたかった!次の町まで20マイルと書かれていても実際は後30キロくらいあるので、本当に疲れている時はこれで何回も心が折れました。
後は特に大まかな違いはなく、アラスカの延長線と言う感じがホワイトホースまで続きました。
左はマイル表記右はキロ表記です最初は単位が書いてないので戸惑いましたが、携帯で調べたら表記が変わっていて歓喜しましたw
食べ物の変化
食料の管理から出来合いのものから自炊に変えた結果、スーパーで食材を多くみるようになったのですが、アラスカがラストフロンティアと呼ばれる所以がこの食料事情にあるのではないかと思いました。アラスカの町のスーパーがとにかくしょぼい!売ってるものも種類が少なく、輸送費の関係か、えらい高い!そして、変化はやはり、ホワイトホースから!!明らかに物価が下がってきました。と、同時に人の密集する人数が増えた分大型のスーパーを見かけるようになり、物の種類も豊富になってきました。(あくまでアラスカと比べてですが・・・・)また、スーパーに関してもカナダにしかないスーパーもあり、そこで買ったチョコチップクッキーは今でも忘れられない味です。
野生動物について
この話の間にカナダに入って約二週間ほど経過しましたが、植物の生態系はあまり違いはありませんが、見かける野生動物の種類は明らかに変わってきました。
特に第10話と18話でみたクマとバッファローと出現です。クマに関してはアラスカにいる時は路肩に糞などがよく落ちてましたが、実物は目の前に現れませんでした。よく見かけるようになったのは明らかにカナダに入ってからでした。事実、熊に出会う少し前にはキャンプ場で出会う人に必ずと言っていいほど熊に対する心得なんかを口すっぱく言われていたからです。10話で出会った熊はまだ子供でしたが、それでも十分な大きさや迫力があり、自転車で横を通り抜けた時の緊張感は今でもハッキリ覚えています。胃の下の部分がとても重くなり、変な汗が大量に出ました・・・・・
次にバッファローですが、こちらに関しては熊と違い、厳つい見た目に反して元が穏やかな性格のため、熊ほど警戒はしなくていいのですが、なんと言っても大きさが半端じゃない。僕が最初に見たやつは体長は3メートルを超えており、本当にビビりました。あまりにも現実離れしている風景をみると人間理解が追いつかず、僕の脳がようやく出した答えが「岩が動いてる・・・」でしたからねw
実際に出会ったら?
まず普通に生活していたら出会うことはない2体ですがwもしこの記事を見ていてカナダに行くような人がいれば参考程度に見てみてください。
熊に対する対処法
地元の人たち曰く「熊はとても匂いに敏感だ!こないだはシャンプーの匂いで襲われた人がいる」と話に出るくらい熊は匂いに敏感な動物です。なので、熊に対してその能力を逆手に取ったアイテムが存在します。それが「ベアスプレー」です。
このベアスプレーはカナダでは割と簡単に手に入ります。そしてこのスプレー、本当に強力でした。この旅が終わった数年後にワーホリでカナダに住んでいた時に所持してた時、誤って落とした衝撃でほんのちょっとシュッ!となっただけで、僕の住んでいるドミトリーの階層全てに凄まじい刺激臭が充満しました。僕自身も咳と涙が数分間止まらず、身をもってこのスプレーが強力であることを経験しました。購入する際は必ず注意事項を確認してください!!護身用兼お守り変わりに持っておくのが正解です。
また、これは別の旅人から教えてもらったのですが、意外にも鈴が熊よけとしては優秀らしいのです。曰く「熊も馬鹿ではないのだから人間がいる所にはあえて近づかない」らしいのです。どちらを選ぶかは旅のやり方次第だと思います。
バッファローに対する対処法
さて、お次はバッファローですが、これは20話で会った生態調査をしている人曰く「普段は穏やかな性格だから人を襲うことは滅多にないけれど、子連れの母親は絶対に刺激してはダメ!」だそうです。僕自身もかなり近くで彼らをみていたのですが、いきなり襲うような素振りは全く見せず、むしろマイペースに草を食べていました。だからと言って無駄に刺激したら確実に軽い怪我だけでは済まないので、とりあえずバッファローに出会った時の対処法は「落ち着いた態度で無駄に刺激しない!」これが一番だと思います。
気候の変化について
さて、みなさんアラスカといえば先ずイメージすることといえば「寒い!オーロラ!そもそもアラスカってどこやねん!!」という感想が出てくると思いますが、下の図を見てもらうとわかりやすいです。
北!!とにかく北海道より北に位置します!なので寒そー!とかイメージが湧くかもしれませんが、実際はえらい暑かったです。第15話で氷が降ったり、霧が出ていましたが、あれは例外だと思います。僕がいたのは5月から6月の間ですが、その時にはもう雪解けの時期で白夜の季節に入りかかっていました。白夜とは?
そのため、ほぼ1日中日差しがあるため気温は日によっては20℃超えてた感じでした。しかし、紫外線が日本と比べると強いので、サングラスは絶対に欠かせないアイテムの一つでした。これがないと夕方ごろには目が開けられない状態になり、しまいには涙が止まらな行くなりました。そして、紫外線+日差し=日焼け。これは本当にアッという間でした。なんならこの旅の8割の日焼けはこの区間でしたと言っても過言ではないです。なので日焼け止めは必ずと言っていいほど必要です。僕の場合は最初は塗っていたのですが、風呂に入れない日(場合によっては3、4日入らなかったり)が普通にあり、無茶苦茶肌がベトついたので塗るのはすぐにやめましたw(これが日焼けの原因)
また、空気は非常に乾燥しており、僕は栄養不足とのダブルパンチで唇が究極なまでに乾燥して、最終的に口を開くだけで唇に激痛が走り話すことができなくなるという事態になりました。なので、街についてからはリップクリームを即購入し、以後リップクリームが手放せなくなりました。
まとめると、もし5月か6月にアラスカに旅行に行こうと思っている方がいるのなら僕が絶対に持って行って欲しいアイテムは以下の3つです
- サングラス・・・・目の保護のため!これは本当にないと後々辛くなる
- リップクリーム・・これも唇保護のため!!僕はこれがないため地獄の苦しみを味わいました
- 日焼け止め・・・気を抜いてると本当にアッという間に焼けます!女性は特に必須!!
まとめ
旅をしていると周りの環境というのが絶えず変化していくものですが、この10話〜20話の間は特に変化が激しかったです。1日1日がとても刺激に溢れいていて休む暇がないほど毎日何かが常に起こっていました。それは自然の脅威やら動物やら人やら目まぐるしいものでした。しかし、これこそが「旅」の醍醐味と言えると思います。旅というのは自分を「主人公」にしてくれます。1人で決めて1人で行動する。その結果の先にさまざまな「出会い」があり、自分自身の成長に繋がっていくのかなぁと今更振り返って感じています。今回のまとめはこの旅のほんの触りをまとめたものです。次回もまたこの旅で起こった色々な事や旅に関する事を書こうと思うので楽しみにしていてください。こちらの更新が大変遅くなりましたが、旅行メモ第2回を終わりにしたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございます。
続く〜
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